ビートルズ仕掛け人 過激な内幕話に断りテロップ「あくまで55年前の話」

 ヴァイオリニスト・高嶋ちさ子(51)の父で、日本でザ・ビートルズを手がけた伝説的なディレクター・高嶋弘之氏(85)が、31日放送のテレビ朝日系「ザワつく!大晦日 一茂良純ちさ子の会」で、ビートルズを売り出すための作戦を赤裸々に語った。

 弘之氏は、英国での2ndシングル「プリーズ・プリーズ・ミー」から「ちゃんとやらんといかんな」と、日本での売り出しに本腰を入れることを決意。当時の日本では「イギリスの音楽は何もなかった」といい、「僕はマーケティングからやって」と回想。ちさ子は「何がマーケティングだよ!詐欺師まがいのことやってんだよ、どうせ」とちゃちゃを入れると、弘之氏は「まあまあそうですね」と平然と認めた。

 弘之氏は「当時ベンチャーズの方が売れていたんですよ。ところが、ベンチャーズよりも売れているように見せたの」と説明。

 「当時ね、東芝(音工)は(東京都港区の)溜池にありましたからね、○○(消音)の生徒を使ってたんですよ。それで、アルバイトさせてくれますか?っつって、3人送り込んで。電話(リクエストのアルバイト)はね、女子大生が10人いましてね。例えばローリング・ストーンズだとか(のリクエスト)、かかってくるわけですよ。その女の子も3人買収した」と、過激な方策を具体的にぶっちゃけた。

 元プロ野球選手でタレントの長嶋一茂(53)もさすがに大慌てで「ちょっと待って!お父さん!買収は使えないので、ちょっと違う言葉でもう一回いいですか?買収無理です」と懇願すると、弘之氏は「3人の方に土下座してお願いして」と言い換え、「ローリング・ストーンズって(リクエストが)来ると、ビートルズ『抱きしめたい』になるように」とケロリ。

 弘之氏は「それでもね、電話を受け付けるのは、女子大生10人いますから。そのうちの3人はお願いしたけどね、だけど7人対3人だから」と悪びれず。過激な内幕話に、この間、画面の右隅には「あくまで55年前の話です…」という断りが入っていた。

 また、ビートルズ初期の印象的な邦題をほとんど名付けた弘之氏は「英語はできませんね。できないから良かったんですよ。『I Want To Hold Your Hand』を(英語が)できたら『手を握りたい』ですよ。それを『抱きしめたい』。『抱きしめたい』というタイトルは自分でも気に入ってます」と、命名秘話を明かしていた。

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