沢尻容疑者 逮捕4日前、NHKの再放送で暴力団と覚醒剤の恐ろしさ説く番組

 不祥事があった芸能人が出演した作品の公開や放送を中止すべきか否か--、さまざまな議論が起きている。女優・沢尻エリカ容疑者が麻薬取締法違反(所持)容疑で16日に逮捕されたことを受け、「NHKオンデマンド」(有料の動画配信サービス)は、BSプレミアムのドキュメンタリー「アナザーストーリーズ」で沢尻容疑者が司会を務めた回の新規販売を停止するなど対応に追われた。

 逮捕4日前の今月12日に再放送されていたのが、沢尻容疑者が『ナビゲーター』を務め、2017年4月11日に初回放送された「アナザーストーリーズ」の『山口組対一和会~史上最大の抗争~』だった。

 日本最大の広域暴力団・山口組と1985年1月の四代目竹中正久組長の射殺事件、“山一抗争”を取り上げた放送で、竹中組組員だったKさん、元山口組顧問弁護士・山之内幸夫さん(当時70)ら関係者にインタビューした映像も流れた。

 生活保護を受けているというKさんは、四代目襲名からほどなく竹中組長が射殺されたことを振り返り、「これからワシら(子分)も楽になると思った時分…、それでわや(ダメ)になったんや。そのあと、ワシはコレ(覚せい剤)を覚えた。あとはもう、転落や。惨めなもんや、惨めやな」と腕に注射をするしぐさで語った。そのVTRを受けて、沢尻が「山口組の頂点に立った男、幹部の2人までもが、一度に殺されるという事件は日本中に戦慄を走らせました」と真剣な表情でカメラに向かい、説明する場面もあったのだ。

 また終盤には、山之内さんが、「日本から暴力団はなくなるのか?」という問いに、「例えば、日本から覚せい剤がなくなることが想定できるんでしたら、組織犯罪集団はなくなると思います」と返答する場面もあり、「覚せい剤が暴力団の大きな収入源になっている」と濱田岳のナレーションが流れた。

 10年以上前からさまざまな薬物をやっていたと供述している沢尻容疑者。どんな思いでこの番組収録にのぞんでいたのだろうか-。

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