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【専門家の目】沢尻容疑者 長期かつ多種類の薬物使用…全て断ち切るのは不可能か

 合成麻薬MDMAを所持したとして麻薬取締法違反容疑で警視庁に逮捕された女優の沢尻エリカ容疑者(33)は調べに対し、10年以上前から違法薬物を使用していたと供述していることが明らかになった。違法薬物の中毒性などについて、兵庫県芦屋市の松本クリニック・松本浩彦院長ついて聞いた。

  ◇  ◇

 沢尻エリカさんの報道を見ていると、驚くような話が漏れ聞こえ、闇で流通しているさまざまな違法薬物の、ほとんど全てを使用していた印象を受けます。英語でドラッグというと違法薬物を指し、正規の薬剤にはメディスンという言葉が使われます。おそらく沢尻さんはドラッグのエキスパートだったのでしょう。

 大麻やコカイン、LSDなど常習性は低いとされるものもありますが、これはあくまで身体的依存が少ないというだけで、精神的依存は全てのドラッグに共通です。しかし覚せい剤、一般にシャブと呼ばれるアンフェタミン類だけは、脳神経を刺激して心身を活性化させ、一度手を出すとやめられない身体依存、つまり中毒患者を生み出す最悪の薬です。

 芸能人が逮捕され大々的に報道される、そのほとんどがアンフェタミン中毒です。一時的にスーパーマンになれる薬ですので、量や頻度にもよりますが、薬が切れるとリバウンドも激しく、ものすごい疲労感に襲われ、結局また手を出してしまいます。

 専門に治療する医療機関はあります。実際にアンフェタミン中毒から脱却する人もたくさんいるのですが、この薬は完全にやめられても、何年かたっていきなり、無性に体が欲する時が来ます。そして密売人は、そのタイミングを狙ってまた近づいてきます。悪循環と言わざるを得ません。

 沢尻さんがアンフェタミンを常用していたかどうかは分かりませんが、さまざまな薬に手を出して、その時の気分で選択し、長期にわたって習慣的に使用していたとなれば、全てを断ち切るのは不可能な領域に入っていると考えておかしくはありません。個人的にはファンだったので残念です。

 ※沢尻容疑者は調べに対し、10年以上前からの違法薬物使用、MDMA以外にも大麻、コカイン、LSDの使用を認めている。

 ◆松本浩彦(まつもと・ひろひこ) 芦屋市・松本クリニック院長。内科・外科をはじめ「ホーム・ドクター」家庭の総合医を実践している。同志社大学客員教授、日本臍帯プラセンタ学会会長。

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