安倍首相 在職2887日で歴代1位に 戦前の桂太郎首相を更新へ
安倍晋三首相の在職日数が20日、第1次内閣を含めた通算で2887日となり、戦前の桂太郎を抜いて憲政史上歴代1位となり、106年ぶりの記録更新した。
首相は2006年に就任。当時は52歳で戦後最年少だった。第1次内閣は、閣僚の相次ぐ不祥事や参院選の惨敗が続き、体調不良もあって約1年で幕を閉じた。12年の衆院選で旧民主党から政権を奪還した後、7年近く首相の座を維持。20年8月24日まで政権を維持すれば、連続在職記録でも大叔父・佐藤栄作の2798日を抜いて歴代1位となる。
首相が主催する「桜を見る会」の問題では、長期政権の「緩み」が露呈した。自民党総裁としての任期は残り2年を切った。デフレ脱却や憲法改正、北朝鮮による拉致問題など残る政策課題の実現に意欲を示すが、成果は見通せていない。