ベテランロックバンド「ｔｈｅ　ｐｉｌｌｏｗｓ（ザ・ピロウズ）」が１７日、神奈川・横浜アリーナで結成３０周年記念ライブ「ｔｈｅ　ｐｉｌｌｏｗｓ　３０ｔｈ　Ａｎｎｉｖｅｒｓａｒｙ　Ｔｈａｎｋ　ｙｏｕ，　ｍｙ　ｈｉｇｈｌｉｇｈｔ　Ｖｏｌ．０５“ＬＯＳＴＭＡＮ　ＧＯ　ＴＯ　ＹＯＫＯＨＡＭＡ　ＡＲＥＮＡ”」を行った。

　ピロウズはボーカル・山中さわお（５０）、ギター・真鍋吉明（５７）、ドラムス・佐藤シンイチロウ（５５）の３人組。２０周年で日本武道館をソールドアウトさせたバンドにとって横浜アリーナは過去最大規模のキャパシティーだったが、１万２０００人のファンが集結した。

　オープニングでは大型ＬＥＤモニターにメンバーの幼少期の写真が映し出され、それぞれの母親が３０年続いた理由を「ファンあってのこと」と語るメッセージが流れると、山中のアカペラに続いてメンバーが登場。「この世の果てまで」でライブがスタートした。

　山中は「集まってくれてありがとう。俺たち、３０年間ロックバンドを続けてきたんだ。今夜はその集大成。俺たちの音楽を受け取ってくれよ」と語り、代表曲「アナザーモーニング」、「スケアクロウ」や、山中が１０代で作った「ぼくは　かけら」、２０周年の際にリリースされた「雨上がりに見た幻」などを熱演した。

　アンコールでは「ストレンジ　カメレオン」「ハイブリッド　レインボウ」、ダブルアンコールでは海外での人気の火付け役となったアニメ「フリクリ」のテーマソング「Ｒｉｄｅ　ｏｎ　ｓｈｏｏｔｉｎｇ　ｓｔａｒ」、現在ＣＭでカバーされて話題の「Ｆｕｎｎｙ　Ｂｕｎｎｙ」を演奏。鳴りやまない拍手に応えてのトリプルアンコールでは山中が「新しいも古いもない世界、それがロックンロールだ！」と叫び、「Ｌｏｃｏｍｏｔｉｏｎ，　ｍｏｒｅ！　ｍｏｒｅ！」で全２７曲を締めくくった。