TBS社長が謝罪 不適切演出巡り全社員集会で「視聴者の目を意識してほしい」

 TBS・佐々木卓社長
 東京・赤坂のTBS
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 TBSは25日、都内の同局で定例会見を開いた。人気バラエティー「消えた天才」(日曜後8・00)と「クレイジージャーニー」(水曜、後11・56)が不適切な演出により続けざまに休止となった件について、佐々木卓社長(60)が「いずれも事実を前提とした番組であり、視聴者との約束を逸脱したアンフェアな手法があったと考えています。深くおわびしたい」と謝罪。全社員集会を開き、再発防止を訴えたことも明かした。いずれも調査中で、今後の見通しは立っていないという。

 佐々木氏は17日に開かれた全社員集会で「視聴者の信頼こそが命。制作過程についても視聴者の目を意識してほしい」と、意識改革を訴えたという。

 有名アスリートたちがかつて苦杯をなめた若き天才たちにフォーカスする「消えた天才」は5日、野球少年の投球やフィギュアスケート選手のスピンなどを2割ほど早回ししていた回があったと公表。「クレイジージャーニー」は、は虫類ハンターの加藤英明氏(40)が希少生物を捕まえる人気企画で、あらかじめ個体を準備している事案があったことを11日に発表した。

 両番組は調査完了まで休止となっており、当面は特番で穴埋めすることになる。プロデューサーが不適切な演出を把握していなかった点も共通していると説明した。「消えた-」に関しては、既に加工した選手たちに謝罪。ヒアリングに対し、担当者は「天才の度合いを強調したかった」と話しているという。

 「クレイジー-」はMCを務めるダウンタウン・松本人志(56)が別番組で打ち切りを示唆するような発言をしたが、今後については何も決まっていないとした。加藤氏が事前の準備を知っていたかについても調査中とし、大きな前進は見られなかった。

 佐々木氏は「再発防止について、制作現場の環境、人気番組の制作者のマインドの問題もあると思う。再発防止に関してはできる限りのことをしたい」と、改めてクリーン作戦の徹底を宣言した。

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