関ジャニ∞ 5人でやります 渋谷脱退時の反省生かし、ツアー完走後に発表
ジャニーズ事務所の人気グループ・関ジャニ∞の錦戸亮(34)が脱退し、今月いっぱいで同事務所を退所することが5日、明らかになった。公式ファンサイトと同事務所から発表された。活動の方向性を見つめ直し、熟考を重ねた結果、21年間所属した事務所を離れる決断を下したと説明。グループは5人体制で再出発する。これに伴いメンバーの村上信五(37)と大倉忠義(34)がこの日、都内で取材に応じ、現在の心境を打ち明けた。
3月末に脱退を受け入れた村上と大倉は、発表という現実を努めて冷静に受け止めた。
昨秋からの話し合いでは「いろいろな意見が出ました。1年ちょっとゆっくりしようかなとかというのもありました」と村上。活動休止が浮上したこともあったというが、最終的に脱退が決定した。
渋谷すばるがツアーに参加せずに脱退したこともあり、「ファンの人たちに7人での最後のコンサートを見せられなくて悔いが残った」(村上)という。だからこそ3日に終了したツアー「十五祭」は「最後まで6人でやりきろう」と決めた。
錦戸は俳優業を中心に活動していくとみられるが、村上は「作詞も作曲も俳優もできる。頑張ってほしい」とエール。同期で「幼なじみみたいなもの」と話す大倉は、3日の終演後に「長い間ありがとう」とメールすると「ありがとう。お互い頑張ろう」と返信があったことを明かした。大倉も一部で脱退が報じられたが「僕は辞めません。5人でやります」と明言した。
5人体制での再出発。この日の公式ファンサイトで決意表明し、11月から5人で2007年以来となる47都道府県ツアーを行うことも発表した。村上は「ファンの方を不安にさせたくない」と語り、メインボーカルの錦戸不在にも「横一線。みんなにチャンスがある。僕にもありますね」と笑いを誘った。
一つだけ後悔がある。6月18日に倒れ、15周年ツアー中の7月9日に死去したジャニー喜多川社長に伝えられなかった。前日4日、東京ドームで営まれたお別れの会に8万8000人のファンが訪れたのを見た村上は「自分たちが続けなきゃいけないっていう、ジャニーさんから残された宿題のような気がする」と、歩みを止めないことを誓っていた。