菅元首相、スマホ依存で現代社会は「情報過疎」に…若い世代の意識を指摘

 菅直人元首相が4日夜、ツイッターを更新。スマホ依存の現代社会は「情報過疎」になっていると嘆いた。

 菅氏は「最近電車に乗る機会が多いのですが、ほとんどの人がスマホを操作しており、新聞を読んでいる人はほとんどいません」と日常の風景をつづり、「新聞には自分の知らないことが書いてある記事もたくさんありますが、スマホは自分に関心のある情報しか取り出しません。現在社会は情報過多ではなく情報過疎ではないかとさえ思えます」と投稿した。

 コメント欄には「スマホでも知らないことを検索できる」といったリプライも見られたが、検索しようとしている時点で、その言葉を意識しているわけであり、新聞の場合、全く無関心で知らない事象が不意打ちのように目に飛び込んでくるため、そこから新たな知識を得る可能性もあるということを訴えた。

 さらに、菅氏はツイートを連投。「スマホの運営会社は利用者の情報を大量に入手し、それをピンポイント広告に使っています。スマホを利用しているつもりで実はスマホに利用されている。評論家の大宅壮一氏はテレビの事を『一億総白痴化装置』と名付けましたが、スマホは何と呼べばいいのでしょうか」と問題提起した。

 菅氏は3日夜にも「ネット社会では自分が関心のある情報を探すことは簡単だが、自分が関心のない事は、探そうとしないので永久に知るチャンスはない。新聞やテレビでは必ずしも自分が興味がないことも報道するが、ネットは情報はあふれているが個人にとっては本人が関心を持つ極めて限られた情報しか届いていない」と、この日の前振りとなる内容の投稿をしていた。

 8月31日に「今の20代、30代の若者にとって『反対』はカッコ悪いことなんだと聞いてびっくりした」、3日に「今の学生は『抵抗』という言葉に強い抵抗を感じているようだ」などと、菅氏は若い世代との意識のギャップを痛感しているツイートを続けている。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

芸能最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(芸能)

    話題の写真ランキング

    デイリーおすすめアイテム

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス