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山田洋次監督 寅さんのようなでたらめな男が生きていけない世の中になった

 96年に死去した渥美清さん(享年68歳)が主人公・寅次郎を演じた大人気映画シリーズ「男はつらいよ」の「祝!50周年 寅さんファン感謝祭」が27日、東京・新宿ピカデリーで行われた。第1作目が公開されたのが、ちょうど50年前のこの日。山田洋次監督(87)、女優・倍賞千恵子(78)、俳優・佐藤蛾次郎(75)が出席し、作品と渥美さんの思い出話に花を咲かせた。

 イベントでは第1作目が4Kで上映され、半世紀前の初日、客席から観賞したという山田監督は、「試写では誰も笑わず、失敗したと思ったが、お客さんがみんな笑っていて『あんたの作る映画は面白い』とお客さんから教えられた」としみじみ。「当時は日本人全体が元気だったんじゃないかな。映画館だけじゃなく活気にあふれていた。今の日本はおとなしくなったというか、寅さんのようなでたらめないい加減な男が気楽に生きていけないような世の中になってしまった気がする」とも語った。

 倍賞は50年という歳月に「何歳だったかなと考えちゃった」と苦笑い。渥美さんに誘われて、山田監督、蛾次郎ら“寅さんファミリー”でタヒチに旅行したこともあったといい、倍賞がビーチでビキニ姿になり、それを蛾次郎が8ミリビデオカメラで撮影したという秘話も明かされた。

 今年12月27日には、50作目となる「男はつらいよ お帰り 寅さん」の公開が控える。寅さんのおいっ子・満男(吉岡秀隆=49)と、その初恋の人・イズミ(後藤久美子=45)が再会することで、寅さんとの日々がよみがえるというストーリーだが、「改めて渥美清という人の、他の俳優が持っていない魅力が分かる」と山田監督。倍賞も「渥美ちゃんだけが歳を取らないのね…」と亡き“兄”に思いをはせた。

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