ジャニーズ事務所 元SMAPの出演に圧力か 独禁法違反の恐れも

 ジャニーズ事務所が民放テレビ局などに、国民的アイドルグループ「SMAP」の元メンバー稲垣吾郎(45)、草なぎ剛(45)、香取慎吾(42)を出演させないよう圧力をかけた疑いがあることが17日、関係者への取材で分かった。公正取引委員会は同日までに、独禁法違反につながる恐れがあるとして、ジャニーズ事務所を注意した。

 SMAPは2016年末で解散。3人は事務所から独立した。その後、主な出演番組が終了し、公取委は関係者から事情を聴いて調査していた。

 独禁法の注意は、違反行為の存在を疑うに足る証拠が得られないが、違反につながる恐れがある行為があるときに、未然防止を図るために取られる措置。

 グループ解散後、木村拓哉(46)と中居正広(46)は事務所に残ったが、稲垣ら3人はその後、「新しい地図」として活動している。

 近年、芸能人の契約トラブルが取り沙汰されることが増え、公取委の有識者会議は18年2月、所属先事務所が強い立場を利用して芸能人と不当な契約を結んだり、過度な移籍制限をしたりすることは独禁法違反の恐れがあると指摘。公取委は、関係団体に自主的な改善を呼び掛けた。

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