TOKIO国分 号泣「すいません、ジャニーさん」死去当日に最後の別れ

 TOKIOの国分太一(44)が10日、ジャニーズ事務所のジャニー喜多川社長(享年87)が9日に亡くなり一夜明け、レギュラー出演するTBS系「ビビット」で、涙ながらに恩師への感謝の言葉を紡いだ。ジャニーさんから伝授された演者としての信念を改めてかみ締めるとともに、約3週間、病と闘った最期の様子を克明に伝えた。またジャニーズの現役メンバーやOBも恩師との別れを惜しんだ。

 言葉にならなかった。毅然と振る舞いながらも、数々のVTRを見ながら思わず号泣。「この顔、ジャニーさんが一番嫌がると思う。本当に、泣いている姿、ジャニーさん、相当怒ると思うんです。こんなつもりじゃなかったんですけど…。すいません、ジャニーさん」。国分は、「『ユー、最悪だよ。演者が泣いちゃダメだよ。絶対に我慢しろ』と若い頃から怒られた」と恩師の教えを反芻しながらも、あふれる思いを抑えることはできなかった。

 ジャニーさんが病に倒れてから約3週間。病室にはあらゆる年代のタレントたちが入れ代わり立ち代わり集まり、国分ももちろん病室には毎日のように駆けつけた。1回11時間もある新旧歴代のタレントたちの楽曲がかかり、コンサート映像も流れていたという。「五感を刺激すると回復するんじゃないか」と、においをかいでもらおうとジャニーさんの大好物の焼き肉弁当をみんなで食べ、復活を祈った。

 恩師を囲み過ごす愛おしい時間に、「ニクいけど、そこもジャニーさん、演出してたのかな。別れる時間をいっぱい作ってくれた」。稀代のプロデューサーが手掛けた最後の“演出”だったと受け止めた。

 七夕にはジャニーさんの傍らに笹の葉を飾り、タレントたちがこれからやりたいことなどの短冊に願い事を綴ったという。「ジャニーさんが元気になったらまたTOKIOをバチ打ちしてくださいと書きました」。その思いも叶わず、ジャニーさんは旅立った。9日午前、番組終了後に病院に駆けつけ、息を引き取る前のジャニーさんを病室で見舞った国分。「3週間の変化、髪が伸びたので『伸びたね』とか…」。穏やかに語りかけたのが、最後の対面だった。その日午後、帰らぬ人となった。

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