上方落語協会の仁智会長 直営業に理解「噺家は自己責任の部分ある」と注意
落語家の笑福亭仁智(66)が1日、リニューアルオープンした大阪市の天満天神繁昌亭で開かれたセレモニーに桂文枝(75)、桂米團治(60)とともに出席。会長を務める上方落語協会の闇営業対策について語った。
昨年5月の会長就任後、協会にコンプライアンス委員会を立ち上げたという仁智は「闇営…あ、言いそうになった」と笑わせた。協会に所属する落語家に配る協会便りで、注意を呼びかけるという。
所属する吉本興業は闇営業問題で揺れるが「噺(はなし)家で道をそれたりしている人はいない。自己責任の部分があるので、自分の責任で芸を磨いて、ごひいきさんとお付き合いをしてほしい」と背筋を伸ばした。
協会副会長で、米朝事務所社長の米團治は来月に行われる米朝一門会で「みんなに訓示的なあいさつをしようと思っている」と説明した。
地域寄席など、落語家特有の事務所を通さない出演に理解を示しながらも「裏は裏でいいけど、闇の組織の営業だったら、お金取らずに帰って来なさいというしかない。反社会的組織はスマートに声をかけてくる。行き先は明記するよう徹底させたい」と話した。