警官襲撃犯 発生翌朝の逮捕に近隣住民ひと安心「これで自由に行動できる」

 大阪府吹田市の千里山交番で、古瀬鈴之佑巡査(26)が刃物で刺され拳銃が奪われた事件で、吹田署捜査本部は17日、強盗殺人未遂容疑で、住所不定、職業不詳の飯森裕次郎容疑者(33)を逮捕した。同日早朝、大阪府箕面市の山中で発見し確保した。捜査本部によると「私のやったことではありません」などと容疑を否認している。

 飯森容疑者が逮捕されたことを受け、吹田市や箕面市など府北部の自治体や大阪市は17日、公立小中学校で児童・生徒を通常通り登校させた。吹田市の小学校では「給食が提供できない」として午前中のみの短縮授業とした。容疑者の身柄が確保されなかった場合は臨時休校とすることを決めていた。

 現場の千里山交番前は、ブルーシートで覆われて警察官が警戒に当たった16日の物々しさと打って変わり、阪急電鉄千里山駅に向かう通勤客らが朝から多く行き交った。

 昨日は一歩も出歩かなかった中学1年の角賢輔さん(13)は「映画を見に行く予定だったが『絶対に外に出るな』と家族から言われた」。逮捕の一報を受け「安心して学校に行って」と送り出されてきたという。

 近くに住む大学3年の男性(21)は「これで自由に行動できる」。近くの職場に出勤途中の男性公務員(24)は「一安心した。拳銃を奪われない工夫が必要だ」と胸をなで下ろしつつ、警察に注文を付けた。

 捜査本部が設置された吹田署には朝から多くの報道陣が詰め掛け、午前7時50分ごろには、容疑者の男を乗せた乗用車がカメラのフラッシュを浴びながら署の敷地内へ。容疑者とみられる男は後部座席に乗っていたが、表情をうかがい知ることはできなかった。

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