池袋の乗用車暴走事故 飯塚元院長を書類送検へ

 東京・池袋で乗用車が暴走し、母子がはねられ死亡した事故で、警視庁は13日、乗用車を運転していた旧通産省工業技術院の飯塚幸三元院長(88)を立ち会わせ、現場で実況見分した。飯塚元院長が立ち会うのは初めて。

 捜査関係者によると、元院長は見分後、「ブレーキとアクセルを踏み間違えた可能性も考えられる」と話したという。警視庁は自動車運転処罰法違反(過失致死傷)容疑で書類送検する方針。

 捜査関係者によると、飯塚元院長は実況見分前の聴取では「ブレーキをかけたが利かなかった。アクセルが戻らなかった」と説明。見分後は「最初の接触事故でパニック状態になり、踏み間違えた可能性も考えられる」と話し、説明が揺れている部分があるという。車の機能検査で異常は見つかっておらず、警視庁は運転操作ミスが原因とみている。

 警視庁は東京都豊島区東池袋4丁目の都道で、事故車両と同型の車に元院長を乗せて当時の状況を確認。母子の姿を確認したタイミングなどを聞き取ったとみられる。元院長は母子がはねられた交差点付近では降りて説明していた。両手にそれぞれ1本ずつつえを持って歩き、献花台の近くで一礼した。

 実況見分にあたり、捜査員らも献花台近くで手を合わせた。

 事故は4月19日に発生。飯塚元院長の車が赤信号の交差点に進入して通行人をはねるなどし、松永真菜さん(31)と長女莉子ちゃん(3)が死亡、8人が重軽傷を負った。元院長と妻も負傷した。

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