ＴＢＳが２９日、都内の同局で定例の社長会見を開いた。看板報道番組「ＮＥＷＳ２３」に、６月３日からテレビ朝日を退社したばかりの小川彩佳アナをキャスターとして迎えることに佐々木卓社長は「夜のニュースの顔になっていただいて、夜のニュースゾーンを引っ張っていただくにふさわしい方だなというふうに思っています」と期待した。

　改編期の４月ではなく、元号が令和になってから１カ月たったこの時期の番組リニューアルとなった。同局の担当者は「彼女はジャーナリズムへの確かな視点を持っていらっしゃる方ですし、時代の共感者として、伝え手としても幅広い世代から高く評価されている方でございます。ニュースを人ごとではなくて、自分のこととして考えて、感じ取って、そして伝える。そういう力に非常に長けていらっしゃる方だと思っております」と説明した。

　番組改編期ではない５月から６月になろうというタイミングでのキャスター交代・番組リニューアルについては、「ＮＥＷＳ２３」が平成元年に始まったことにならい、令和に元号があらたまったことを受けてのものだとした。

　また、佐々木社長は５月いっぱいで降板する雨宮塔子キャスターについて、「本当、ずっと長くやってきた仲間でありまして」と表現。「我々の仲間であり、出演者としてまた番組に関わっていただくこともあるかなと思います。引き続き、しっかりとお付き合いしていきたい」と、再びＴＢＳの番組に出演してもらいたい意向を示した。