新皇后雅子さま 初の単独公務へ

 新天皇陛下が1日、皇太子から即位された。30年余り続いた「平成」が終わり、「令和」に改元。新陛下は59歳で、戦後生まれの初めての天皇になった。前天皇陛下は4月30日限りで退位し、上皇となった。天皇の退位は、江戸時代の光格天皇以来202年ぶりで、憲政史上初めて。前陛下は30日夕、皇居・宮殿「松の間」で代替わりの重要儀式「退位礼正殿(せいでん)の儀」に臨んだ。在位中最後のあいさつで「象徴としての私を受け入れ、支えてくれた国民に、心から感謝します」と述べた。

 新皇后雅子さまは、適応障害による療養が続くが、この数年で公務に臨む機会は増え、明るい表情が目立つなど着実な回復を見せられている。昨年12月に55歳の誕生日を迎えて公表した文書には「国民の幸せのために力を尽くしていくことができますよう、研さんを積みながら努めてまいりたい」と決意をつづった。

 皇后として初めての単独公務として、5月22日に東京都内で開かれる全国赤十字大会が予定されている。日本赤十字社の名誉総裁は代々皇后が務めており、前皇后美智子さまから引き継いだ重要な活動だ。

 この1年、新皇后さまが公務に臨む表情は活気に満ちていた。2003年12月に療養に入った当初は公に姿を見せることも少なかったが、昨年は新天皇陛下と共に滋賀、兵庫、福岡、大分の4県を訪問。各地で行事や式典に臨んだほか、障害児施設や医療施設を視察し、多くの人と交流した。

 治療に当たる東宮職医師団が昨年12月に出した見解によると、新皇后さまは「回復の途上」で、大きな行事後や行事が続く場合に疲れが残り、体調が優れないこともあるという。医師団は「過剰な期待は逆効果になり得る」と理解を求める。

 ただ、皇太子ご夫妻時代からの側近トップ、小田野展丈侍従長は同時期の記者会見で「活動の積み重ねが自信につながり、いい方向に回っている」と断言した。別の側近も「新陛下の変わらぬ支えと、長女愛子さまの健やかな成長が回復を後押ししている」と話している。

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