改元の夜 大阪・道頓堀川でダイブ 橋が揺れる…昭和の悪習が令和へ

 5月1日午前0時に元号が平成から令和に切り替わった。大阪・ミナミの戎橋周辺には雨の中、大勢の群衆が集まり、集団で橋の上で飛び跳ねたことで橋が揺れ、改元後には道頓堀川へのダイブが始まった。少なくとも3人が飛び込んだ。

 カウントダウンの戎橋は大混乱だった。改元を前に、4月30日夜に雨が降り出したが、午前0時へ向けて人は増え続け、午後11時50分には人があふれて通行止め状態に。

 同57分に興奮する人が飛び跳ねて橋が揺れ、恐れる人が続出した。

 改元直前には「令和」コールが起こり、どさくさまぎれに「阪神優勝してくれ~」と願掛けも。午前0時と同時に甲子園名物のジェット風船も飛んだ。

 この日、管轄する大阪府警南署は、午後10時から150人の警備態勢を敷き、“暴走”を食い止めるべく戎橋の側道を封鎖したが、“暴走”は止まらなかった。

 しかし午前0時を過ぎると、戎橋や周辺の橋からダイブが始まった。

 また、関係者によると、午後8時ごろにも道頓堀川に1人が飛び込み、通行する船の上に落ちたという。

 松井一郎大阪市長は午後10時半ごろツイッターで「大勢の皆さんが令和時代の幕開けを祝いたいのは、重々承知していますが、戎橋での危険行為は止めてください。皆さんがケガをしたり命に関わる事態となれば、大勢の皆さんが悲しみます」と通達していた。

 同所では昭和時代から阪神タイガース優勝時に集団で道頓堀川に飛び込む行為が発生し、平成期にはサッカーW杯での日本勝利の際にもダイブや、橋の上で集団で跳びはね、橋が揺れる騒ぎが起こっていた。

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