舞台「まほろば」開演直前で中止 高橋ら初日会見直後に…生越の体調不良で
5日から東京芸術劇場シアターイーストで開幕予定だった舞台「まほろば」(21日まで)が、出演者の生越千晴=おごし・ちはる=(26)の体調不良により、5日と6日の公演(計3公演)が中止されることが発表された。この日は開演前に同所で主演の高橋惠子(64)らが会見を行い、その後、公開げいこを行っていたが、生越の体調不良で途中で打ち切られた。
この日は午後7時からの開演を前に、午後1時半から高橋、元宝塚歌劇団雪組トップスター・早霧せいな(38)、演出家の日沢雄介氏(42)が会見。報道陣を前に意気込みを語っていた。
関係者への取材によると、その後、マスコミにも公開する形でゲネプロ(公開げいこ)が行われていたが、高橋の孫娘役で出演する生越の体調が回復せず、午後2時ごろからのゲネプロが30分ほど進んだところで打ち切りに。代役はたてず、開演直前ではあったが、公演自体の中止という異例の決断を下した。
同作は08年に初演され09年に第53回岸田國士戯曲賞を受賞し、12年にも再演されている。新たに日沢氏の演出で、高橋演じる母・ヒロコを中心に、新旧世代にわたる「女性の在り方」に焦点を当て、旧世代の象徴的な存在のヒロコが子ども達の生き方を受け入れ、また自分も変わろうとする女のたくましさを描いている。
5日は午後7時、6日正午、午後4時の3公演が予定されていた。7日以降は実施の予定という。