ＮＨＫの定例会長会見が４日、都内の同局で行われた。１日に発表された新元号「令和」について、上田良一会長は「新しい時代にふさわしい元号に決まってよかった」と感想を述べた。

　元号発表前の午前中に首相官邸で行われた政府の元号に関する有識者懇談会に出席した。会長は、「懇談会のメンバーをたまたま務めることになりました。令和というこの選定に関わるという大役、役割りを果たせた。安堵致しております」と振り返った。出典の万葉集が本屋などでも売れていることから、「いろんな方に興味を持って頂いている。ブームが起こるのではないかなと予感がしてます」と万葉集ブームを予感しながら、「改元に向けて令和という元号が広く国民に定着していくのではとおもっております」と新元号への思いを語っていた。

　ＮＨＫでは、内容に応じて予算事業計画などは和暦、国際ニュースなどは西暦を併用してきた。今後も現行の方針を踏襲することを明かした。新時代へ向けて、会長は「信頼される情報基盤の役割りを果たし、公共的価値の実現に務めて参ります」と意気込みを語った。