18歳の二輪プロレーサー初陣目前にバイク盗難で欠場ピンチ…小川泰平氏が現場で分析

盗まれたレース用バイクのホンダNSF250Rに乗る大堀和基さん(小川泰平氏提供)
盗まれたレース用バイクのホンダNSF250R。番号「63」が付いていている(小川泰平氏提供)
駐車場からバイクごと盗まれた黒のハイエース(小川泰平氏提供)
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 プロのバイクレーサーとしてのデビュー戦を目前にした18歳の男性が、総額約600万円のレース用バイクと機材一式を乗せていたワゴン車ごと盗まれ、ツイッターなどで情報提供を求めている。元神奈川県警刑事で犯罪ジャーナリストの小川泰平氏は25日、デイリースポーツの取材に対し、バイクではなく、このワゴン車を狙った犯行と推測した。

 盗まれたバイクは、4月6~7日に栃木県芳賀郡茂木町の「ツインリンクもてぎ」で開催される2019 MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ第1戦に出場予定の大堀和基さんの「ホンダNSF250R」。今月20日、茨城県牛久市内の自宅マンションの駐車場に止めていた車ごと盗まれた。

 3月に高校を卒業し、同大会でプロレーサーとしてデビュー予定だった和基さんは「頭が真っ白になりました」と悔しがる。父親の大堀弘之さん(46)によると、盗まれた車種はトヨタの黒いハイエースで、土浦ナンバーだった。バイクにはレース出場時の「63」というナンバーが付いていた。マンションには防犯カメラも付いていたという。警察に被害届を出したが、25日の正午過ぎ時点では見つかっていない。

 茨城県牛久市の被害現場に赴き、取材した小川氏は「現場は集合住宅が建ち並ぶ住宅街であり、駐車場へは窓や玄関が向いていて視界も良い。居住者から見られる可能性が高いので、時間帯としては深夜の犯行だと思われます」と分析した。

 犯行目的について、小川氏は「被害者のお話を聞くと、盗まれたのはレース用のロードバイクで公道は走れない。また、部品も特殊で、簡単にさばく(売る)ことはできないはず。オートバイはたまたまハイエースに載せてあっただけで、目的はハイエースだったのかと思います」と指摘した。

 では、なぜこの車種は狙われたのか。小川氏は「海外に盗難車を持って行くときに、売れる車でなければならない。常に上位の人気になっているハイエースを狙う盗難事件が増えており、今回もその一連だと考えられます」と説明した。

 父の弘之さんは「まだ、参加を諦めていません。息子は高校を卒業してバイクに本腰を入れるということでここまで来ていた。その夢を止めないように、サーキットでバイクに乗れる状態にさせてほしい」、和基さんは「このまま見つからなければ、デビュー戦に出られません。バイクだけでも返して欲しい」と訴える。黒のハイエースの後部ガラスには右側にステッカーが1枚、左側に3枚貼られており、後部左下側にへこみ傷がある。

 小川氏は「犯人の目的物はハイエースだと考えられるので、バイクはどこかに放置している可能性もあります。見つけた人はすぐ警察に届けて欲しい」と呼びかけた。

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