元阪神・嶋尾の東京公演が開幕 同級生・矢野監督に刺激「僕も舞台では、監督」

 プロ野球・阪神の元投手で俳優の嶋尾康史(50)が演出を担当する劇団「Team337」の舞台「上代裂」の東京公演が20日、東京・赤坂レッドシアターで開幕した。直木賞作家・黒川博行氏のミステリー小説を舞台化した作品で、NHK連続テレビ小説「まれ」に出演しブレークした女優・柊子(27)が主演を務める。

 先日、阪神の宜野座キャンプを訪問した嶋尾は、現地で同級生の矢野燿大新監督を激励した。実は金本知憲、矢野と阪神では二代続けて同級生が監督に就任している。自身は俳優業という新たなステージで活動しているが、今回の舞台では“演出”という、いわば監督のポジションで携わる。それだけに「阪神も二代続けて同級生が監督になった。僕もこの舞台では“監督”。宜野座キャンプでは矢野監督も、開幕に向けた手応えを感じているようでしたので、僕も同級生の監督に負けないようにこの舞台を初日の開幕からいい形で成功させたい」と気合を入れていた。

 物語は、気ままなフリーター生活を送る玲美(柊子)が、イケメンホストに引っかかり借金を背負うことになるが、一計を案じ「コンゲーム」(信用詐欺)を仕掛けていく物語。奈良県出身の柊子だが、意外にも全編関西弁のセリフの舞台は今回が初めて。早口な長セリフも多いが、1月の大阪公演を観劇した元阪神監督・和田豊氏に「ようあれだけしゃべれるな。面白かった」と褒められたそうで「和田さんの言葉を胸に、東京公演も頑張りたい」と熱演を誓っていた。24日まで。

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