安田純平氏、取材をしない「匿名」の批判者にツイッターで反論「何の意味もない」

 シリアで2015年に拘束され、昨年10月、3年4カ月ぶりに帰国したジャーナリスト安田純平氏(44)が5日、ツイッターを更新。内戦が続くイエメンに取材で渡航しようとしたフリージャーナリスト常岡浩介氏(49)が外務省から旅券返納命令を受け、出国を禁じられたことを受けて、投稿を“連投”する中、日本でバッシングにさらされた自身の思いを吐露した。

 安田氏は「『テロリストに捕まっていたのにテレビがあるなんておかしい』っていう人々はその『テロリスト』を取材したことがあるということだろうから、匿名でそんなこと言っていないでそれを発表したほうがいい。取材したことあっても俺のと同じ相手でないと『おかしい』にはならんけど」と問題提起。

 さらに、同氏は「捕虜になって戻ってきた自分の知っている人はボロボロだった、と言って私への批判の根拠にしている人がいたが、シリアで捕虜になっていた人に知人がいるのだろうか。ぜんぜん違う場所や組織の話だったら何の比較にもならんことくらいは分かりそうなものだが」と疑問を呈した。

 安田氏は今後の取材テーマの一つとして「ISの人質だった人が帰ってきたときの写真など見ると元気に帰ってきているように見えるが、そのあたりどうだったのか、これから確認してみよう」と関心を示し、「弱っていても人前でそんなの見せない人もいるし、ネットで見ただけで『なんで元気なんだ』とか言っても何の意味もない」と、改めて本人にとって理不尽に思える声にクギを刺した。

 昨年11月2日に都内の日本記者クラブで会見した内容についてもネット上などで批判する声も多かったが、安田氏は「日本記者クラブでの会見が3時間近くかかったのだが、その程度では40カ月の間にあったことのほんの概要しか説明できない。自分の過去40カ月の間の話を2-3時間で全て語れる人って、いったいどんな人生を送っているのかむしろ興味深い」とした。

 安田氏はこの会見で「私自身に批判があるのは当然のことだと思います。ただ、事実と異なることもありますので、あくまで事実に基づいたもので(批判を)やっていただきたいです。紛争地に行く以上は自己責任。何があっても自分で引き受け、自分の身に起こることについてははっきり言って自業自得だと考えています」と持論を語っていた。

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