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阪神・淡路大震災から24年 被災の記憶語り継ぐ

 6434人が亡くなった阪神・淡路大震災は17日、発生から24年となった。地震が起きた午前5時46分には、平成最後の追悼式典で犠牲者を悼み、遺族が経験を「語り継ぎたい」と誓った。被災者の高齢化は進み、自治体や企業の新社会人は2018年度から震災後に生まれた世代が大半を占めるようになっている。各地での祈りには、記憶を新しい時代につなごうという決意が込められた。

 神戸市中央区の公園「東遊園地」で17日早朝、「1・17のつどい」が営まれ、約5千本の竹灯籠で形作られた「1995 つなぐ 1・17」の文字を市民が取り囲み黙とう。弟2人を亡くした神戸市長田区の自営業柴田大輔さん(31)は、遺族代表として「震災で培った人と人のつながりを次の世代に語り継ぎたい。弟たちのような犠牲者を出してほしくない」と語った。

 公園地下の「瞑想(めいそう)空間」の壁には犠牲者計5012人の名前を刻んだ銘板が並び、遺族が肉親の名前に触れながら思いをはせた。

 神戸市灘区の神戸大キャンパス内でも、慰霊碑の前で式典が開かれた。長男=当時(22)=を亡くした津市の藤原美佐子さん(74)は「真面目で在学中に公認会計士試験に合格した息子が誇らしかった」と寂しそうに振り返った。

 諏訪山公園(神戸市中央区)では、トランペットの鎮魂の音色が響いた。主催者の高齢化を理由に行事は今年で最後。長年続いた演奏も区切りを迎えた。

 震源の野島断層が保存されている兵庫県・淡路島の北淡震災記念公園の池には、島内の犠牲者数と同じ63の竹灯籠が浮かんだ。

 被災者らが入居する県内の災害復興公営住宅では昨年、70人が孤独死。集計を取り始めた2000年以降で計1097人に上り、特に高齢者支援の必要性が高まっている。

 四半世紀近くがたち、新社会人は震災後生まれが急増。風化が懸念される中、昨年は関連死を含め230人以上が犠牲になった西日本豪雨や最大震度7を観測した北海道の地震など自然が猛威を振るった。南海トラフ巨大地震や首都直下地震も予想され、阪神・淡路の被災地で培った教訓をどう生かすのかが改めて問われる。

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