純烈、友井氏と完全決別 将来的な復帰否定 酒井「僕の中であいつは死にました」

 過去の複数女性とのトラブルにより11日に芸能界を引退した友井雄亮氏(38)が所属していたムード歌謡グループ・純烈が15日、都内で、会見を行った。メンバー4人は一様に沈痛の表情で、リーダー・酒井一圭(43)は「犯罪者ではないですが、それに近いかも。それくらいひどいこと」と友井氏を断罪。グループの解散については否定した。

 純粋で強く正しく節操がある、という意味を込めた純烈の名を汚した友井氏に、たもとを分かった4人は次々と厳しい言葉を向けた。冒頭で酒井が「相手方の女性、ご家族に多大なるご迷惑をおかけして、改めておわび申し上げます」と謝罪。黒スーツに紺ネクタイでそろえた全員で頭を下げた後は、“裏切り”に対する胸中を明かした。

 友井氏が11日に開いた会見で認めたのは、A子さんへのDV、B子さんの貯金3000万円使い込みなど。報道が出る前日の8日に、酒井は楽屋の外で友井氏から報告を受けて「お前、コレはちょっと無理だよ」と突き放したといい、「今回の愚行はすべて許せない」と怒りをあらわにした。

 将来的な友井氏の復帰の可能性については満場一致で否定した。小田井涼平(47)は「ステージで騒いでる彼は大好き。ステージを降りた牧山雄亮(友井氏の本名)は大嫌いと言うしかない」と涙声。酒井も「僕の中であいつは死にました。会うことはない」と毅然(きぜん)とした態度を示した。

 11年間、苦楽を共にしてきただけに、“友情”をのぞかせる場面もあった。グループ結成前から親交があった白川裕二郎(42)は、「足の悪いおばあちゃんがライブに来てくれたとき、あいつが真っ先に『ありがとう』と言った笑顔が忘れられない…」と回想し、あふれる涙をぬぐった。

 24日に幕が開ける東京・明治座での「前川清特別公演」が、4人体制での本格始動となる。酒井は「ここから苦労元年。必ずいつかまた紅白に出るまでは、やめられない」と、どん底からの信頼回復を宣言。1時間33分に及んだ会見に、いばらの道を突き進む覚悟を刻んでいた。

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