吉本広島の芸人が笑顔届ける 西日本豪雨の被災地でお笑いライブ開催

 昨年7月の西日本豪雨で大きな被害を受けた広島県坂町の小屋浦地区で14日、無料のお笑いライブ「よしもとあおぞら花月~笑って終わろう会in小屋浦4丁目サテライト~」が開催された。現在も復興途上の被災地に笑顔を届けようと企画されたもので、吉本広島所属の芸人が廃材などで作られた手作りの舞台に立った。

 アマチュアバンドの小屋浦兄弟によるライブの後、松浜心、クレメンス、やまか、藩飛礼、フロントラインが自慢のネタを次々と披露し、詰めかけた地域の住民ら100人を楽しませた。吉本グッズやサイン色紙の抽選会なども行われた。

 フロントラインのボケ担当の石原誠は2014年の広島土砂災害で広島市安佐南区の自宅が全壊。さらに今回の西日本豪雨でも、呉市で土砂による通行止めに巻き込まれ、車の中で一夜を明かした。「同じ被災者として、被災された方のつらい気持ちはよくわかります。でも、いつまでもふさぎ込んでいてはダメ。前を向いて進んでいこうというメッセージを皆さんに届けられれば」と話した。

 「よしもとあおぞら花月」は1995年の阪神淡路大震災をきっかけに行われ、その後も東日本大震災、熊本地震などの被災地で無料のお笑いライブを行っている。2月には同じく西日本豪雨で大きな被害を受けた広島県呉市でも行われる予定だ。

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