歌手・井上由美子（４２）が１１日、都内でデビュー１５周年記念コンサートを開催。昨年１１月に故郷・大阪で暮らしていた祖母を火事で亡くしたことを明かした。漏電が原因で自宅が全焼し、就寝中だった祖母は何とか助け出されたものの、やけどが原因で数日後に死去したという。

　祖母は、この日のコンサートを楽しみにしていたそうで、チケットは発売と同時に購入。ホテルも数カ月も前から予約していた。晴れの姿をみせることができなくなった井上だが、祖母が座るはずだった真ん中の特等席は、そのまま空けて開演。「大切な祖母に見てほしかったけど…。きっと空から見てくれている。天に届くように歌いたい」と、新曲「想い出の路」など全２０曲を、悲しみをこらえ熱唱した。