女優・三田佳子（７７）の次男で、覚せい剤取締法違反（使用）の罪に問われていた高橋祐也被告（３９）の判決公判が１３日、東京地裁で開かれ、懲役２年６月、執行猶予５年（保護観察付き）の有罪判決を受けた。

　判決理由で裁判官はまず、高橋被告の薬物への常習性、依存性を指摘。「寂しさや不安から逃れるために使用した、という動機は酌むべきではない」と断じた。それでも、薬物の入手先を素直に供述していること、沖縄の更生施設への入所を決めていることなどから、執行猶予を認めた。

　その上で、「覚せい剤を使わない日を一日一日、積み重ねていってもらえればと思います」と説諭。高橋被告は「はい」と小さな声で受け止め、「ありがとうございました」と頭を下げた。閉廷後は、父で元ＮＨＫプロデューサーの高橋康夫氏（７７）の運転する車で地裁を後に。報道陣の問いかけには、一切応じなかった。

　高橋被告が覚醒剤を巡り逮捕されたのは今回を含めて４回目。２００８年には懲役１年６月の実刑判決を受けた。