ASKA未発表曲を無断オンエア 読売テレビと井上公造氏に賠償命令

 歌手のASKA(60)が、読売テレビの生放送番組「情報ライブ ミヤネ屋」(月~金曜、後1・55)で芸能リポーターの井上公造氏が未公表の楽曲の一部を無断で再生したとして約3300万円の損害賠償を求めた訴訟で、東京地裁は11日、読売テレビと井上氏に計約117万円を支払うよう命じた。音楽や書籍の公表時期や方法などを決める「著作者人格権」の侵害を認めた。判決を受け、読売テレビと井上氏はそれぞれ謝罪コメントを発表した。

 2016年11月28日、読売テレビは「ミヤネ屋」で、警視庁が覚醒剤使用の疑いでASKAの逮捕状を請求する予定であると報道。出演していた井上氏がASKAが作った楽曲の一部を、約1分間再生した。

 ASKAは、自身の未発表の楽曲を放送され著作権および著作者人格権が侵害されたとして、17年8月に同局と井上氏を相手取り、約3300万円の損害賠償を求める裁判を東京地裁に起こしていた。

 この日の判決では、沖中康人裁判長が「放送事業者やリポーターは、著作権や著作者人格権を侵害しないようにする高度の注意義務がある」と指摘。「未発表の楽曲を放送する際にASKA氏の許諾を取ったとは認められない」などとし、同局と井上氏に合わせて117万4000円を支払うよう命じた。

 読売テレビは同日の「ミヤネ屋」で判決について伝え、謝罪のコメントを発表。「判決を真摯(しんし)に受け止めております。ASKA氏をはじめ関係者の皆様にご迷惑をおかけしたことをおわびします。今後の対応について慎重に検討したいと考えております」とした。また、井上氏の事務所も本紙に「今回の判決を真摯に受け止めています。ASKAさんにご迷惑をおかけしたことをあらためておわびいたします」と話した。

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