橋本健元神戸市議を裁判長が強く非難「コンプライアンス意識の薄さにあきれる」

神戸地裁に向かう橋本健被告
 橋本健氏
公判を終え、神戸地裁から出る橋本健被告=29日午後2時20分、神戸市中央区橘通2
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 政務活動費約690万円をだまし取ったとして、詐欺罪に問われた元神戸市議の橋本健被告(38)に対し、神戸地裁(川上宏裁判長)は29日、懲役1年6月、執行猶予4年の判決を言い渡した。川上裁判長は「コンプライアンス意識の低さにあきれざるをえない」と指摘した。

 橋本被告は紺色のスーツにネクタイ姿で出廷。判決が言い渡される間は、背筋を伸ばし、じっと前を向いて聞いていた。川上裁判長は「立場を忘れたコンプライアンス意識の薄さにあきれざるをえない」「市民の信頼を裏切った」と橋本被告を強く非難。量刑については、市会議員を辞職したことが広く報道され、社会的制裁を受けていることなどを考慮したと説明した。

 橋本被告は言い渡し後に振り返って傍聴席に一礼。顔はやや赤く、目は潤んでいた。その後は会見することもなく、迎えの車に乗り込んだ。

 橋本被告は昨年7月に自民党の今井絵理子参院議員と不倫疑惑が報じられ、その後、政務活動費の不正受給が発覚。同8月に市議を辞職した。今年2月に神戸地検が在宅起訴し、9月に初公判が行われた。10月には、今井氏がブログで橋本被告と交際していることを公表した。

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