内田裕也、希林さんと夫婦登場かなわず 最後の共作上演、観客に「ありがとう」

 ロック歌手・内田裕也(78)が14日、京都市で最終日を迎えた京都国際映画祭で、ドキュメンタリー作品「転がる魂 内田裕也」(崔洋一監督)の上演後に舞台挨拶を行った。作品は内田の歌手活動などの歴史と近況を追ったノンフィクションで、9月に亡くなった妻樹木希林さんがナレーションを務めた最後の夫婦共作。

 希林さんは当初、同映画祭に参加して、企画を手がけた映画「エリカ38」(19年公開予定)の発表を行う計画もあった。毎年、同映画祭に参加している内田との賑やかな共演も期待されていたが、かなわなかった。

 1人で参加した内田は、会場で自身のドキュメンタリーを鑑賞してから登壇。声が出にくい状態であることを説明し「一杯飲んだら治るんだけど」との裕也節も飛び出したが、作品について「先日他界しました樹木希林さんが出ていたんで、ちょっと動揺を隠せなかったです」と、さみしそうに亡き妻への思いを語った。観客に「一緒にスクリーンを見てくれてうれしかったです。ありがとう」と頭を下げ、会場から拍手が起こった。

 作品のラストで希林さんは「私は、ふっとおいとまするかもしれませんが、裕也さんには面白かったわねと伝えました。裕也さんの魂、転がって、転がって、転がって、どこへ行くのかなあ?」と結んでいた。

 崔監督は7月に収録を行った希林さんが「私の最後のナレーションよ」とほほ笑んでいたことを明かした。

 内田は、奮い立たせるように「しんとするのは本意じゃないんでね。またポリシーと夢を曲げないでやりつづけたいと思ってます」と声を絞り出すようにあいさつした。

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