岡田准一「幸せ」 モントリオールで主演映画「散り椿」“銀賞”受賞

 V6の岡田准一(37)が19日、都内で行われた主演時代劇映画「散り椿」(28日公開)のシニア夫婦限定試写会後の舞台あいさつに俳優・西島秀俊(47)、木村大作監督(79)と共に出席した。「第42回モントリオール世界映画祭」で最高賞に次ぐ「審査員特別グランプリ」を受賞したことに岡田は「幸せ」と初めて感想を語った。

 映画「隠し砦の三悪人」(58年)から5作品の黒澤明監督作品に撮影助手として関わった木村監督が「美しい時代劇」を撮ることを目標に掲げた作品が海外で評価された。

 18日に届いた賞状を監督と手にした岡田は、「うれしい。世界の皆さんが美しいと思ってくださったのは、日本の文化としても幸せなこと」と監督の願いを形にできたことを喜んだ。

 急きょ駆けつけた西島は、監督が許可を取って電柱を移動させる“豪腕”を暴露しながら、「黒澤監督のイズムを継承した作品と受け取ってもらえた」と祝福。監督は「銀でも喜ばなきゃいけないが、次は金を狙いたい」と刺激を受けていた。

 岡田は、監督が斬られる役で登場した場面では撮影を担当していたことも明かされた。監督から「俺が死ぬところを撮れ」と指令が飛び、休日返上で彦根へ。大雨の中、西島のアップを撮る場面は雨で「見えません」と叫ぶと、名カメラマンでもある監督から「心の目で見ろ!」と指導を受け、撮りきった。

 俳優とカメラマンの“二刀流”で監督に応えた岡田は、国内でも「響くように」と封切りを待ちわびた。

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