樹木希林さんが死去、75歳…5年前に全身がんを公表

 ドラマ「時間ですよ」など多くの作品に出演した女優の樹木希林(きき・きりん、本名内田啓子=うちだ・けいこ)さんが15日に亡くなったことが16日、分かった。75歳だった。家族にみとられたという。樹木さんは5年前に全身がんであること公表し、闘病していた。

 樹木さんは13日に大腿骨を骨折。治療していた。仮通夜は16日に、葬儀は30日に営まれる。

 樹木さんは1943(昭和18)年1月15日生まれ。旧芸名は悠木千帆。文学座研究生時代の64年、TBS「七人の孫」のお手伝いさん役で人気を博した。77年、樹木希林と改名し、「時間ですよ」「寺内貫太郎一家」などに出演。歌手・沢田研二のポスターを見て「ジュリー!」と叫んで身もだえる演技が話題を呼んだ。

 64年に文学座同期の岸田森と結婚し、68年に離婚。73年にロック歌手の内田裕也と再婚。長女にエッセイストの内田也哉子、その夫は俳優の本木雅弘。内田とは長年の別居が伝えられてきたが離婚には至らなかった。

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