樹木希林 一時危篤だった 大腿骨骨折手術後に…一命とりとめ「しぶとい婆婆」

 樹木希林さんからの直筆メッセージを披露する本木雅弘=ベルサール渋谷ガーデン(撮影・園田高夫)
 樹木希林さん直筆メッセージ
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 俳優の本木雅弘(52)が30日、都内で開かれたヤフージャパン「全国統一防災模試 台風・豪雨編」発表会に出席し、義理の母で女優の樹木希林(75)が一時危篤状態に陥っていたことを明かした。現在も入院中だが、危機を回避しており、声は出にくいが意識ははっきりしているという。本木は樹木直筆のイラストとコメントも公開。「しぶとい 婆婆です」と持ち前の毒舌ユーモアで現状を伝えた。

 樹木は今月13日に知人宅の階段を上った際に大腿骨を骨折。そばにいた娘で本木の妻の内田也哉子(42)に抱きかかえられた。15日に手術を受けて成功したが、その後、「もともと気管支が弱く、がんの影響もあり、肺のあたりが弱っているので一時、危篤状態の場面もありました」と生死をさまよったという。

 樹木は13年に「全身がん」を公表。14年にがん治療を自らの意思で終了している。

 一時は集中治療室に入っていたが、現在は「無事に危機を回避しました」と本木。気管支が弱っており、声が出ない日もあるというが、病室で自分の仕事の調整をする(樹木はマネジャーをつけていないため)など、タフぶりを発揮している。

 29日には直筆メッセージを書き、本木に託した。ヨレヨレの自身の姿と、頭の上に伸びる糸を、ハサミが切ろうとしているイラストに「細い糸1本でやっとつながってる 声一言もでないの しぶとい 困った 婆婆です K.KIKI」と言葉が添えられており、本木は「いつ(命の糸が)切られてもおかしくない、という自虐。私たちも笑った。現状に屈することなく向き合っていく姿勢は変わらない。樹木さんらしさ全開で過ごしています」と話した。

 手術の際、痛み止めを飲む前には「ワイドショーで知ったらかわいそう」と万が一の場合に備え、長年別居中の夫・内田裕也(78)=に「今まで悪かったわね」と電話。内田は「こっちこそ悪かったな」と夫婦で会話も交わしたという。

 昨夏に骨折した裕也も体調が万全ではないため、入院見舞いはしていないが、文学座の先輩・山崎努(81)らが訪れたという。骨折の全治は6週間だが、退院も復帰時期もリハビリ次第で未定という。

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