翁長沖縄県知事急逝に…安室奈美恵が追悼「沖縄の事を考え、尽くしてこられた」

 翁長雄志沖縄県知事の急逝から一夜明けた9日、同県出身の歌手安室奈美恵(40)が公式サイトで「突然の訃報に大変驚いています」などとするコメントを発表した。

 安室は5月の県民栄誉賞の授賞式で翁長知事と面会しており、「今思えばあの時も、体調が優れなかったにも関わらず、私を気遣ってくださり、優しい言葉をかけてくださいました」と振り返った。

 さらに「沖縄の事を考え、沖縄の為に尽くしてこられた翁長知事のご遺志がこの先も受け継がれ、これからも多くの人に愛される沖縄であることを願っております」と悼んだ。

 沖縄の民意を背に政府と全面対決の姿勢を貫いた翁長知事の死去により、県内は悲しみと喪失感に包まれた。那覇市役所では朝から弔意を表す半旗が掲げられ、夏の正装「かりゆし」を着た職員が沈痛な面持ちで登庁。遺体が安置された那覇市の自宅には喪服の関係者が出入りし、張り詰めた空気に包まれた。

 「まさに寝ているようなお顔。沖縄、日本にとって大事な人を失った」。自宅に弔問に訪れた鈴木宗男元衆院議員は悲しみに顔をゆがめた。

 新たな米軍基地建設について反対姿勢を鮮明にしていた翁長知事だったが、米国務省報道担当者は「心からの弔意」を表した上で「日米関係への貢献に感謝している」と語った。同担当者は「何年にもわたり、沖縄県民にとって重要な問題に一緒に取り組んだことを、非常に大事に思っている」などと評価した。

 通夜は10日午後6時から那覇市の大典寺で執り行われる。告別式は13日午後3時から同寺で。喪主は妻樹子さん。県によると、県民葬の実施は検討中としている。

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