名酒「獺祭」に島耕作ラベル

 山口県岩国市の旭酒造は、西日本豪雨による停電の影響で人気ブランド「獺祭(だっさい)」の品質基準を満たせなかった日本酒約65万本分を、人気漫画「島耕作」シリーズの主人公のイラストをラベルにして10日から販売すると2日発表した。作者で地元出身の漫画家・弘兼憲史氏の協力で、実現した。

 旭酒造によると、停電で貯蔵タンクの温度管理が難しくなり、一時は酒の廃棄も考えたという。被害を知った弘兼氏が「島耕作のラベルを貼って売れないか」と提案。2016年に島耕作とコラボレートした獺祭を作った際のラベルを活用した。

 2日に東京都文京区の講談社で記者会見した弘兼氏は「『獺祭』と区別が付かない。すごくおいしい。安く飲めて、復興支援にもつながります」とPRした。

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