石坂浩二涙…「今でも声が聞こえる」 恩師・浅利さんの訃報に「まさか」

 “演劇界の巨人”演出家・浅利慶太さんの訃報に衝撃が広がった。劇団四季の在籍時に演出助手を務めていた俳優の石坂浩二(77)は18日、都内で行われた「橋田賞」の授賞式後に会見し、涙。四季時代に浅利さんの演出を受けた俳優の鹿賀丈史(67)、市村正親(69)も同日会見し、恩師への感謝を告白した。劇団四季出身者のほか、石原慎太郎氏(85)らからも惜しむ声が上がった。

 「泥棒たちの舞踏会」などで浅利氏の演出を受け、劇団四季入団後は浅利氏の演出助手も務めた石坂浩二は、恩師を思い、涙を流した。

 携帯電話の臨時ニュースで訃報を知ったといい、「驚きました。まさかという気持ち。調子が優れないとうかがっていましたが、まさか」とぼうぜん。6年前に電話で会話したきりとなってしまったそうで、「お会いしておけば良かった。お目にかかれなかったのがすごく残念です…」と声を詰まらせた。

 若く、声が高かった頃、「それじゃ舞台やれないよ!直してこい」と叱られたといい、「厳しい人だった。役者さんに机をたたいて指導していた。今でもその(指導する)声が聞こえてきます…」と涙を流した。

 劇団☆新感線など数々の劇団に関わってきた石坂は、「新感線の方で(浅利さんに)お会いした時、『お金を出すから(劇団四季の)演出助手やってよ』と言われた。ちゃんと評価してくれていたのかな…」と天国の大先輩に問いかけた。浅利さんとともに過ごした時間を経て、スターとなった石坂。「ここまでこられたのは、浅利さんのおかげ。お礼を申し上げるしかないです」と頭を下げた。

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