歌丸さん 最期は最愛の妻に看取られ…“鬼嫁”はネタ、61年支え続ける

 演芸番組「笑点」などで親しまれた落語家の桂歌丸=本名・椎名巌(しいな・いわお)=さんが2日、午前11時43分、慢性閉塞性肺疾患のため、横浜市内の病院で亡くなった。81歳。4月19日の国立演芸場定席が最後の仕事となった。同24日から肺炎で入院しており、6月30日までは話もできていたという。しかし、2日朝になって容体が急変。最愛の妻、冨士子さんらに看取られ、息を引き取った。

 横浜・真金町の遊女屋に生まれた。3歳で父が亡くなり、母は父方の祖母と折り合いが悪かったこともあり、小学生の時に家を出た。以来、厳しい祖母に育てられた。小4の時に「落語家になる」と決意。15歳だった中3で、五代目古今亭今輔に入門。中学を卒業した翌年(1952年)4月に上野鈴本で初高座をつとめた。

 テレビや高座で“鬼嫁”キャラでネタにしてきた5歳年上の冨士子夫人と結婚したのは1957年。冨士子さん25歳、歌丸さんが21歳の時だった。

 結婚生活は長らく貧乏との闘い。夫人は下積み時代、化粧品のセールスや内職で家計を支えた。昨年、結婚60周年を迎えていた。

 サイダーと天ぷらが好物。酒は飲めない。渓流釣りが趣味。2日夜、独演会終了後に取材に応じた春風亭昇太(58)によると、「(釣りに)行きてぇなあ、釣りに行きてぇなあ」と話していたという。

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