「おじゃる丸」初代声優がNHKを糾弾 法廷闘争も辞さず 小西寛子がツイッターで

 NHK・Eテレの人気アニメ「おじゃる丸」(水~金曜、後6・00)の主人公・坂ノ上おじゃる丸の初代声優を務めた声優の小西寛子(42)が、自身のツイッターでNHKを糾弾している問題で、小西の事務所関係者が8日、都内の同局を訪れ、番組関係者に調査の徹底を依頼した。

 事務所関係者は同日、デイリースポーツの取材に回答。騒動のきっかけとして、2000年ごろ、小西が番組収録として録音したおじゃる丸の声が、番組ではなく音声商品の声に流用して販売されたことを挙げた。小西および事務所に無断で流用されたものだといい、小西が抗議した結果、NHKではなく、番組製作に関わる関連会社から突然、番組降板を通知する書面が届いたという。

 関係者は「NHKさんの名前でないのもおかしいし、降板するのに一方的に紙一枚を送って直接話がないと言うこともおかしい」と話した。小西もツイッターで、同局のプロデューサーから「生意気だ!黙って言うとおりにしないとアニメ業界で仕事できなくしてやる」と言われ、このやりとりの直後に「収録の話が来なくなった」とつづっている。

 今回、ツイッターでNHKを糾弾する理由として、小西は「18年経ってNHK関連でまた同じ様な事件が事務所関係者に起こったので、今度はしっかり音声や証拠、電話やメール、振り込み指示など押さえ(NHK経営企画に書面を出した)」と記述。事務所関係者はこの日、「おじゃる丸」のプロデューサーなど10人程度と会談したとし、「コンプライアンスの調査を進めるという話だった」と内容を説明した。

 その上で「今までも何回も動いてきたが、立ち消えになった。今回は当面、NHKさんからの回答を待ちますが、場合によっては訴える可能性もある」と、法廷闘争も辞さない構えを見せた。小西は「おじゃる丸」の放送開始から主人公の声を担当し、2000年12月の第3シリーズ終了をもって降板していた。

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