ももクロ 東京ドームで10周年 ド派手に見せた“四つ葉の覚悟”全20曲終え涙

 ダンスと歌で会場を沸かせるももいろクローバーZ=東京ドーム(撮影・棚橋慶太) 
東京ドームを埋めたモノノフを沸かせた
 
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 女性4人組アイドルグループ・ももいろクローバーZが23日、結成10周年を記念し、東京ドームで自身初の単独コンサートの最終公演を開催。デビュー曲「行くぜっ!怪盗少女」など20曲で、超満員のモノノフ(ファンの愛称)にこの日のテーマ「4人の覚悟」を示した。10年かけておバカな化学反応を起こし続けてきた四つ葉。ど派手な“誕生祭”で節目を祝福した。

 全20曲を終え、最後のスピーチに立った百田の目は潤んでいた。前日の公演では、唯一、涙を見せなかったリーダーが「4人になるってわかったとき、正直、どうやって進んでいったらいいのか…わからなくなってしまいそうな自分がいて、どうしようって本気で思いました」とこらえきれなかった。

 1月に8年間在籍した有安杏果さん(23)が脱退。10周年目前の激震だった。4カ月で55曲の歌割りや振り付けを4人仕様に刷新。前日公演ではグループの歴史を振り返り、この日は「4人の覚悟」がテーマだった。

 代表曲を4人バージョンに変えた「Z伝説~ファンファーレは止まらない~」で開幕。冒頭から新章を印象付け、全20曲をやりきったからこそ、百田は「いまなら自信を持って言えるような気がします。まだ4人でできることはたくさんある」と確信を口にした。「お前ら全員ついてこ~い!!」。鼓舞されたモノノフ4万6034人の野太い声が「ウォ~!!」とこだました。

 08年5月17日のお披露目ライブは、高城れに(24)いわく「5人くらい」の客入り。歌が下手だったため、バナナを片手に口パクで歌うプランまであった“雑草軍団”だった。

 11年に中心メンバーの早見あかり(23)が脱退し、Zに改名。異色の試みでピンチを反転させ、ライブ会場を開催ごとに拡大させた。14年には最高峰の国立競技場まで到達。決して順風満帆ではなかったが、今を楽しむことだけを続けてきた。

 セットリストの最後の「あの空へ向かって」はデビューイベントで歌った思い出の曲。当時は百田、高城、玉井詩織(22)の3人と今はいないメンバーとの6人組だった。10年を経て、クローバーは幸福を運ぶとされる“四つ葉”となった。

 玉井も鼻をすすりながら言った。「メンバーが変わったりいろんなことがありました。でも、何一つ欠けても今のももクロはない。必然だったんじゃないかと思います」

 8月から5カ月連続での新曲配信。来年5月17日の新アルバム発売。未来を提示し、11年目へと歩きだした。

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