中村芝翫、妻・三田寛子に感謝「家内も一緒に襲名したような気がする」

製作発表会見に出席した(左から)中村福之助、中村橋之助、中村芝翫、中村梅玉=都内
製作発表会見に出席した中村芝翫=都内
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 歌舞伎俳優の八代目中村芝翫(52)が16日、都内で、襲名披露興行の最後を飾る「全国公立文化施設協会主催 中央コース 平成30年度松竹大歌舞伎」の製作発表会見を行った。

 同じく襲名披露となる長男の四代目中村橋之助(22)、次男の三代目中村福之助(20)とともに出席した芝翫は、「一昨年から始まりました襲名興行も、これを持ちまして走り切ることができます」とあいさつ。「改めて、父の偉大さを痛感いたしました」と、先代の芝翫に思いを馳せ、感無量の様子だった。

 4月に香川・琴平の金丸座で行われた「四国こんぴら歌舞伎大芝居」では、期間中に母親が転倒して右腕を骨折するアクシデントもあったという。それでも、妻の女優・三田寛子(52)の“内助の功”もあり、長い襲名披露興行を乗り切って来た。

 2人の息子に目をやりながら、芝翫は「肉体的にも精神的にも、少しは大きくなっているなと、親バカではございますが、これも襲名興行のおかげだなと」と感慨深げ。その上で「やはり、私1人では何もできないし、妻の存在は大きい。『芝翫』は個人の名前じゃないですから、家内も一緒に『芝翫』という名前を襲名したような気がします。この1年半で、『芝翫の妻』になってきたんだろうと」としみじみ語った。

 歌舞伎以外にも、俳優やタレントとして「中村橋之助」の名を世に広めただけに、いまだに「橋之助さん」と呼ばれることも多く、そのたびに反応してしまうという芝翫。「『芝翫さん』と呼ばれることも慣れてきました。各地でそう呼んでいただけると、襲名したことを実感します」としつつ、「もっといろんなことに志を高く持っていかないと、その名前はなじんではこないんでしょうね」と気持ちを新たにしていた。

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