鈴木プロデューサー「平家物語撮りたがっていた」高畑勲さんの生前の思い明かす

 「火垂(ほた)るの墓」や「アルプスの少女ハイジ」など数々の名作を手掛け、4月5日に肺がんのため死去したアニメーション映画監督の高畑勲(たかはた・いさお)さんの「お別れの会」が15日、東京・三鷹の森ジブリ美術館で営まれ、山田洋次監督(86)ら約1200人の関係者が参列した。

 鈴木プロデューサーは、高畑さんについて「監督とプロデューサーの立場で40年間、敵対する関係だった」と笑った。また、高畑さんが生前、「もう1本撮りたい」と熱望していたのが「平家物語」だったと明かした。

 宮崎監督の「風立ちぬ」と高畑さんの「かぐや姫の物語」は同日公開を狙っていたが、「高畑さんが(スケジュールを)守ってくれなかった」という秘話も披露。その後、3人で話したときに「死ぬときは一緒にして。お別れの会が1回でいい」と冗談で言うと、高畑さんは笑い、宮崎監督からはにらまれたという。

 「平成狸合戦ぽんぽこ」の製作時には高畑さん用に1枚だけポスターを作り、「本当は夏に公開のところを『春に公開』としたけど、効果がなかった」と振り返るなど、言葉の端々に友愛があふれた。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

芸能最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(芸能)

    話題の写真ランキング

    デイリーおすすめアイテム

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス