逃走受刑者、逮捕現場はカープ本拠地スタジアムの近く 阪神球団社長ビックリ

 愛媛県今治市の松山刑務所大井造船作業場から受刑者の平尾龍磨容疑者(27)が脱走した事件で、広島県警は30日、JR広島駅近くの広島市南区西蟹屋3丁目の路上で平尾容疑者を発見し、逃走の疑いで逮捕した。脱走から23日目。愛媛県警が逃走と窃盗容疑で指名手配しており、今治署へ移送した。「刑務所での人間関係が嫌になった」「逃げるのがしんどかった」と話しており、愛媛県警は脱走の動機や長期にわたる潜伏の状況を調べる。

 平尾容疑者の身柄が確保された場所は、JR広島駅やプロ野球広島カープの本拠地・マツダスタジアムに近い広島市の中心市街地だった。

 30日はマツダスタジアムで午後1時30分から阪神-広島戦があり、阪神の揚塩健治球団社長が平尾容疑者の逮捕現場を通りかかっていた。

 容疑者が逮捕された午前11時38分頃、揚塩社長はタクシーで球場へ向かう際、現場近くを通行。ものものしい雰囲気だったようで、「何か事件かなとは思いましたけど、あの脱走犯だったのでしょうか」と驚いていた。

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