北島三郎【一問一答(上)】「息子に先立たれるとはこんなにつらいか…」
歌手・北島三郎(81)の次男で、元ミュージシャンの大野誠さん(51)が、今月3日に東京都調布市内の自宅で遺体で発見されていたことが7日、分かった。死因は心不全で、突然死とみられる。北島はこの日夜、通夜の合間に都内のホテルで会見し、突然の息子との別れに、憔悴しきった様子で瞳を潤ませた。【以下、北島の会見での一問一答(上)】
-今の気持ちを。
「あの…大事な、大好きな、かわいい我が子が先に旅立ってしまうという…、そんなつらさがあります」
-どのような状況で聞いたか。
「自宅にいて、彼(長男・竜さん)から聞かされて…、答えようがなかったです」
-最後に誠さんに会ったのは。
「今年の正月。去年は(誠さんが)ちょっと体調を崩しまして、会社へ出られなかったんですね。今年は会社の仕事始めということで、そのときも元気な誠の姿を見まして、ホッとして、体に気をつけて頑張ろうやということを話した」
-体調の不安などは感じていたか。
「全然ないですよね。そういう姿とかは俺には見せないので。息子たちとは話し合って、俺には心配掛けたくないから、あまりそう言うことを言わないですよね。とても頑張り屋な子です」
-1人暮らしに不安はなかったか。
「私自身は息子を信用してましたから。嫁さんは心配で、『あんた大丈夫かい?』と電話したりしてた。(誠さんは)優しいから、時々『今テレビで、こういう病気の治療してるのあるから、体にいいことを紹介してるから』というような電話がしょっちゅうあった。俺よりも、嫁さんにかかってくる方が多かった。ちょっと僕も頸椎をやったりしてね、その時も病院にも来てくれて、心配もしてくれた」
-死因は心不全だが、その兆候は。
「俺はまったく感じなかったですね。もしそれだとしたら、彼は俺に隠してたかな。昔から、1人で思いのままに何かやったりするのが好きな子でしたから。いつの間にやら楽器を弾くようになって、音楽をやるようになって、歌を歌うようになって。あるときから私にいろんなアドバイスをしてくれたり、息子であって良き相方でもあったかなという気がしています」
「やっぱり、どっちにしても、世の親たちは私と同じだと思います。息子に先立たれるとはこんなにつらいのか…」