24歳OL・カニササレ アヤコがR-1決勝進出 アンゴラ村長の早大先輩

 ピン芸人ナンバー1を決める「R-1ぐらんぷり 2018」の準決勝が12日、都内で行われ、10人の決勝進出者が決定した。トレンディエンジェル・たかし(32)、銀シャリ・鰻和弘(34)のM-1王者2人が姿を消す波乱の中、ヒト型ロボット「Pepper」を手掛ける会社員のカニササレ アヤコ(24)が決勝に進出。就職のため一度は芸人を諦めたOLが、大逆転で頂点を目指す。

 ハイスペックOLが、ピン芸人界に嵐を巻き起こす。決勝進出者として最初に呼ばれたカニササレは、無表情のままステージに登場。「部長からの評価が上がるように頑張りたいと思います」と、淡々と語った。

 普段は都内の会社でロボットエンジニアとして勤務。ヒト型ロボット「Pepper」の機能開発、アプリ開発を行っている。決勝は3月6日で火曜日だが、「当日は有給休暇を取ろうと思います」と意欲を示した。

 中学3年の時、文化祭で友人と漫才を披露したのがきっかけでお笑いにハマった。神奈川の名門・湘南高校ではお笑い研究会を設立。早大文化構想学部に進学し、お笑いサークル「お笑い工房 LUDO」では大ブレーク中のにゃんこスター・アンゴラ村長(23)の1年先輩だった。

 大学3、4年時は、芸能事務所「ワタナベエンターテインメント」に所属。「なまちゃん」の芸名で活動したが、「マネジャーがハマらなかった」と事務所を退社。フリーで挑んだ16年のR-1では1回戦で敗れ、お笑いへの情熱を失った。

 しかし、後輩のアンゴラ村長のブレークもあり、再挑戦を決意。雅楽奏者ネタで決勝まで駆け上がった。

 「ボーナスが上がればいいなと思って一生懸命やりますので、ご指導ご鞭撻(べんたつ)のほどよろしくお願いします」と決意もOL口調。現在の会社は副業にも理解があるといい、決勝の結果次第では、芸人との両立も視野に入れている。

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