シャンシャン 経済効果400億円も 上野のパンダ、報道陣にお披露目

 上野動物園(東京都台東区)でジャイアントパンダの子ども、シャンシャン(香香、雌)と母親のシンシンが19日から一般公開される。地元・上野はシャンシャンフィーバーに期待を寄せており、観光連盟の担当者は「経済効果は400億円期待できる」と話した。

 18日は小池百合子都知事や汪婉駐日中国大使夫人ら関係者と報道陣に、お披露目された。シャンシャンはカメラにも動じず、元気いっぱい。木登りをしたり、寝転がったりしておてんばぶりを発揮した。

 1988年に誕生したユウユウ(雄)以来29年ぶりとなる上野生まれの下町っ子パンダの一般公開される日が、ついにやってきた。

 この日、報道陣などにお披露目されたシャンシャンは竹とじゃれ合い、丸いお尻を振りながら奥にある丸太へ。よじ登って上に立ち、くるりと1回転した。マイペースに遊ぶ姿に招待された近くの小学校の子どもたちも「かわいい」と歓声を上げていた。

 約130人が参加して公開を祝う会が開催され、小池知事も観覧後に「一般公開が始まるが、成長を見守りかわいがってほしい」と述べた。

 人気者の登場に、地元・上野は活気づいている。地元商店では100店舗以上で“シャンシャングッズ”を製作しているという。動物園近くのアメ横商店街の乾物問屋では「祝 シャンシャンお披露目」と書かれた袋入りのだしパックが人気だ。店を営む山崎若菜さん(57)は「シャンシャンの公開で上野への注目度が高まるはず」と期待する。

 上野観光連盟担当者は「カンカン・ランラン来日時のブームに次ぐ盛り上がりがある」と手応えを感じており、「過去にパンダがいなかった4年間は、上野全体の売り上げが15%落ちた。今回のシャンシャン誕生では、プラス20%効果があると予測している。現在の上野には年間2000億円の売り上げがあるので、400億円の経済効果は期待できる」と声を弾ませた。

 動物園でも、園内のスタッフを増員するなど“シャンシャンシフト”を敷いて、フィーバーを迎える。来年1月末まで観覧は1日2時間半、400組の抽選制としており、1日にシャンシャンを見られるのは2000人程度という。そのため19日からはインターネットでパンダ舎のライブ映像を配信する。

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