2017年の漢字は「北」 理由は…ミサイル、清宮、サブちゃん

 2017年の世相を1字で表す「今年の漢字」が「北」に決まり、日本漢字能力検定協会が12日、京都市東山区の清水寺で発表した。協会によると、応募総数は15万3594票で、「北」は7104票。理由として、北朝鮮のミサイル発射や九州北部豪雨、プロ野球日本ハム(北海道)の大谷翔平選手の大リーグ移籍、清宮幸太郎選手の入団、競馬のキタサンブラックの活躍などが挙がった。

 森清範貫主(かんす)が縦約1・5メートル、横約1・3メートルの越前和紙に特大の筆で揮毫(きごう)。今年は修復工事中の本堂「清水の舞台」を背景に、奥の院で行われた。森貫主は「北は2人が背を向けている形の字。これからは平和に向かってみんなが努力していくことが大事」と話した。

 「北」が選ばれた理由の一つで、今年活躍した人気馬「キタサンブラック」のオーナーで歌手の北島三郎(81)は本紙に、「いろいろと先の見えない世の中ですが、明るい話題の1つとして取り上げていただけたことをうれしく思います。キタサンブラックも私も『北』がついていますので、ゲン良きことと励みにして頑張りたいと思います」と喜びのコメントを寄せた。

 安倍晋三首相は「北」が選ばれたことに「日本や国際社会にとって北朝鮮の脅威が現実的な差し迫ったものとなった1年だった」と感想。自身は今年の漢字に「挑」を選び、「この国難に挑むため、総選挙に挑んだ年だった」と語った。

 「今年の漢字」は1995年開始で23回目。応募数2位は「政」(3571票)、3位は「不」(3323票)で、それぞれ「衆院選」「森友・加計学園問題の不透明さやデータ改ざんなど企業不正」が理由。4~10位は「核」「新」「選」「乱」「変」「倫」「暴」が続いた。昨年は五輪金メダルラッシュや政治とカネ問題などから「金」だった。

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