ハリソン・フォード、新作ブレードランナーに「エモーショナルで魅力的」

 米俳優ハリソン・フォード(75)が23日、都内で行われた伝説的SF映画の35年ぶり新作「ブレードランナー2049」(27日公開)の来日会見に登場した。9年ぶり10回目の来日となる。

 2日前にホテル入りするも、台風21号の影響で悪天候となり「高層階の部屋なので、雲に閉じ込められていたよ。今日ようやく外が見られた。昨日も雨だったから(ホテル隣接の)モールを歩いたくらいで、大したことはしてないよ」と苦笑い。「もし時間があるなら、行ったことのない地方をドライブしたいね」と親日家の表情をのぞかせた。

 映画は、人類に危害を加えるようになった人造人間「レプリカント」を排除する捜査官「ブレードランナー」たちの物語。「エイリアン」などのリドリー・スコット監督(79)が手がけた前作は、スタイリッシュな映像表現や世界観がさまざまなカルチャーに影響を与え、カルト的に支持されている。

 前作で演じた捜査官・デッカードを再び演じるフォードは、撮影の4年前にスコット監督から電話でオファーを受け、本作の叩き段階となる短編とスクリプトを読んだと告白。「デッカードがエモーショナルで魅力的に描かれていた」と出演を快諾したという。

 「スター・ウォーズ」のハン・ソロや「インディ・ジョーンズ」の主人公など、これまでも人気シリーズの当たり役を数十年ぶりに演じてきたフォード。「俳優として(その役が)30年間、どんな人生を過ごしてきたのか考え、演じるのは大変、面白い」とやりがいを明かした。

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