妻・香山美子、涙と笑顔で悼む 三條正人さん通夜 「命ってこんなにあっけない」

 祭壇の前で三條さんの思い出を語る喪主の香山美子夫人 
 祭壇に飾られた三條正人さんの遺影
 あいさつする鶴岡雅義=東京・宝仙寺(撮影・開出牧) 
3枚

 5日にマントル細胞リンパ腫で亡くなったコーラスグループ「鶴岡雅義と東京ロマンチカ」のメインボーカル・三條正人さん(享年74)の通夜が9日、東京・宝仙寺で、しめやかに営まれた。鶴岡雅義(84)、なべおさみ(78)ら600人が参列。遺影は40~50歳ごろの白スーツで歌う姿で、棺にはステージ衣装のネクタイや大好きな競馬予想用の赤ペンなどが収められた。

 喪主を務めた妻で女優の香山美子(73)は、1年ほど前からの闘病を振り返り、「『俺が死ぬわけない』と闘っておりましたが、力尽き果ててしまいました。前日まで日常会話をしていたので、人の命ってこんなにあっけないのかと…」と沈痛。目に涙を浮かべるも、時折笑顔も交えて「甘い声で歌ってましたけど、男気でモリモリの人でした」と最愛の夫を悼んだ。

 鶴岡は、三條さんを含む結成メンバー4人のうち、浜名ヒロシさんが09年、奥山浩章さんが15年に亡くなったことに触れ、「あっちの世界にメンバーが多くなったので、再編成してるかも」と仲間に思いをはせていた。

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