希望の党代表の小池百合子東京都知事（６５）、日本維新の会代表の松井一郎大阪府知事（５３）、大村秀章愛知県知事（５７）が３０日、大阪市内で３者会談を行った。終了後に会見し、希望と維新が１０月衆院選で、両党の本拠地である東京と大阪の小選挙区で、候補者競合を避け「すみ分け」を行う方向で合意したと明らかにした。

　小池氏は「基本的に大阪の小選挙区に候補者は立てない。民進党からの入党希望者は、現在調整中」と述べた。松井氏も「維新は東京は比例で戦う」と、東京の小選挙区に維新候補を擁立しないことを明言した。

　一方で松井氏は「別々の政党ですから、一緒になるわけではない」とし、東京、大阪以外では「互いに切磋琢磨しながら勢力を伸ばしたい」と述べた。

　３知事は会談で「しがらみのない政治」「身を切る改革」「真の地方自治の推進」を目指すことで合意したとし、小池氏の発案で「三都物語」と命名したと発表した。衆院選では３知事揃っての街頭演説も検討するとした。