映画賞でも将棋ブーム!?棋士対AI作品で新人監督賞

 「第1回木下グループ新人監督賞」の授賞式が26日、都内で行われ、映像ディレクターの山田篤宏氏(37)が「AWAKE(仮題)」でグランプリを受賞した。同作は2015年に行われたプロ棋士対AIの伝説の1局が題材となっている。子供時代のライバル同士だった2人がそれぞれプロ棋士、AI開発者となって対決するというストーリーだ。

 山田監督自身、3年ほど前に携帯アプリをきっかけに将棋にハマり「行き過ぎて、周りから疎まれる」ことがあるほどだという。しかし、プロ棋士の藤井聡太四段(15)の活躍で、今や空前の将棋ブーム。企画を考えたのは藤井四段の活躍よりも前だっただけに「まさかこんな事態になるとは」と驚きを隠せなかった。

 同賞は住宅販売などを手がける総合生活企業の木下グループが主催。グランプリ、準グランプリ作品は上限5000万円の制作費が与えられ、完成すれば木下グループの映画会社・キノフィルムズで配給される。山田監督は「商業映画を作りたいと思っていました。ここを1つの通過点として、いい作品を作り上げたい」と意気込んだ。

 山田監督はニューヨーク大学で映画を学び、卒業制作の「My First Kiss」は「第3回山形国際ムービーフェスティバル」でグランプリを獲得した。現在は映像ディレクターとして乃木坂46のミュージックビデオやテレビのドキュメンタリー作品などを手がけている。

 なお、準グランプリは荒木伸二監督(47)のSF作品「人数の町」が受賞した。

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